観光客増で施設増設=町田酒造

衛生管理方法を強化し工場に増設したクリーンルーム=27日、龍郷町

衛生管理方法を強化し工場に増設したクリーンルーム=27日、龍郷町

 格安航空会社(LCC)の就航やNHK大河ドラマ「西郷どん」放送に伴う奄美大島への観光客増加を受け、龍郷町の町田酒造㈱(中村安久社長)は施設の新増設を進めている。観光客向けのミュージアムや大規模な駐車場を設けるほか、食品衛生管理の国際規格をクリアするための工場設備を増築。同社は「悪天候でも楽しめる場所として幅広い来場者に対応し、奄美黒糖焼酎のPRにつなげたい」と意欲を語った。

 

 新たに増設するのは①見学者対応施設「町田實孝・弘子記念ミュージアム」②多目的トイレ付設トイレ棟③クリーンルーム④庭園⑤駐車場。今年1月に着工し、工費の総額は約1億円。

 

 創設者の名を冠したミュージアムはシアター兼研修ルーム、試飲ブース、商品直売コーナーを併設。隣接地の庭園とともに来訪者を楽しませる観光施設として力を入れる。駐車場は約2千平方メートルに大型バス5台、自動車30台を収容可能。いずれも今年夏の完成を見込む。

 

 クリーンルームは海外への販路拡大も見据え、今後国内でも義務化が予定されている国際食品衛生規格HACCP(ハサップ)などの取得を目指して工場内に増設。今年2月に第1期工事が完了し、衛生的な工場見学も可能になった。

 

 トイレ棟は大人数の見学者にも対応できるよう新設した。オストメイト(内臓疾患者)用設備や着替え台、おむつ換えシートやベビーチェアなどを備え、4月27日から供用開始している。

 

 製造開発本部の有馬俊一朗次長は「LCC効果もあって観光客は年々増え、今後も増加が見込まれる。国内外の個人・団体客が満足できる設備を整え、世界中で奄美でしか作れない黒糖焼酎をアピールしたい」と期待した。