赤土新バレイショ出発式 徳之島の「春一番」

「頑張ろう三唱」で共販目標達成へ気勢を挙げた「春一番」出発式=1日、天城町天城

「頑張ろう三唱」で共販目標達成へ気勢を挙げた「春一番」出発式=1日、天城町天城

 徳之島の2020年産赤土新バレイショ「春一番」の出発式が1日、天城町防災センターであった。JAあまみの徳之島、天城両事業本部の今期の共販目標は出荷量1万㌧、販売額20億円。出発式に詰め掛けた生産者らは、2年連続の価格低迷からの脱却に期待を寄せるとともに、「定時・定量・定質」出荷の厳守と産地の振興を誓った。

 

 出発式は「徳之島地域赤土新バレイショ『春一番』連絡協議会」とJAあまみの徳之島、天城両事業本部が主催。生産農家とJA、行政、市場関係者ら約400人が参加した。

 

 今期の共販計画は、▽徳之島事業本部 収穫面積320㌶・出荷量6千㌧(前期実績346㌶・5874㌧)▽天城事業本部 同203㌶、4千㌧(同236㌶、3950㌧)。

 

 19年産は出荷期に北海道産が市場に出回り、加工用の輸入量が増加したため、昨年3月以降に価格が低迷。両事業本部合計で9824㌧を出荷したが、販売額は両事業本部の共販目標20億円を大きく下回る約13憶4700万円だった。

 

 JAあまみ天城事業本部の山田三千男統括理事は「市場に自信をもって出荷できるものを作り、(高値が付いて)笑って出荷が終わるように頑張ろう」とあいさつ。同協議会の中山浩樹会長は「徳之島が一つになれば、共販1万㌧は達成できる。農家が協力して、いいジャガイモを消費地に送ろう」と呼び掛けた。

 

 JA県経済連の関係者は情勢報告で、暖冬の影響で野菜全般の出荷量が増える一方、消費は伸び悩んでいる現状を説明。「これから県内産のバレイショ出荷が本格化する。リレー出荷や品質の維持ができればいい結果が出る」として、ほ場での一次選果や疫病への防除徹底を求めた。

 

 参加者の代表がテープカットを行い、全員で「頑張ろう」を三唱して目標達成を誓った。

 

 出発式に先立ち、「徳之島の農業と世界自然遺産」と題して、コウノトリなどの生き物と共生した農業を実践するコウノトリ湿地ネット代表の佐竹節夫さんを招いた講演を実施。出発式後はバレイショフェスタを開き、舞台発表や抽選会などで出荷作業を控える農家の英気を養った。