足腰の強い産地づくりへ/奄美市、JAなど、名瀬のタンカン園地視察

 奄美市の朝山毅市長やJAあまみの山口利光代表理事組合長らは26日、同市名瀬のタンカン農園4カ所を視察し、今期産果実の作況などを確認した。産地を取り巻く環境については光センサーを備えた名瀬朝戸の選果場の利用低迷も課題となっており、視察参加者や生産者は足腰の強い産地づくりへ向けて施設の利用促進を図ろうと申し合わせた。

 

 同JAの2017年産タンカンの共販取り扱い目標は100㌧で前期実績比92㌧減を予想している。今期産果実減収は17年の夏場の干ばつや10月の台風襲来などが影響したほか、今期が裏年に当たっていることなどが要因とみられる。

 

 利用率が課題となっている選果場については、12年産果実から検査受け入れを開始。年間450㌧の受け入れ計画に対し実績は12年産が133㌧、13年産250㌧、14年産119㌧と低迷。16年産は290㌧まで増えたが、依然として計画を大きく割り込んだ状態が続いている。

 

出荷開始を前にタンカンの作況などを確認した園地視察=26日、奄美市名瀬

出荷開始を前にタンカンの作況などを確認した園地視察=26日、奄美市名瀬

 視察では作況などについて生産者が説明。約360㌃の果樹農園を経営する前山大輝さん(37)は「生産量は落ち込んでいるが、果実の食味は上々」と、品質の良さに触れ、選果場利用については「検査を受けることで高品質のお墨付きを得られる。生産者の要望で整備された施設であり、質の高いタンカンづくりの面からも積極利用を呼び掛けていきたい」と話した。

 

 視察を行った朝山市長と山口組合長は「若い農家や後継者が精力的に頑張っている」などと評価。かんきつ類の新品種、津之輝(つのかがやき)の導入が進んでいる点にも触れ、奄美産かんきつのブランド化に向けた関係者の連携を訴えた。

 

 JAは今期産タンカンのはさみ入れ式を2月1日に龍郷町の果樹園で行い、同2日に選果場で受け入れを開始する。