野菜の高騰続く=奄美の青果市場

高値対策で、カットした野菜が並ぶ小売店の野菜販売コーナー=9日、奄美市名瀬

高値対策で、カットした野菜が並ぶ小売店の野菜販売コーナー=9日、奄美市名瀬

 2017年秋の台風やこの冬の低温が影響し、奄美の青果市場は移入物、地場産問わず野菜の高騰が続いている。奄美市の名瀬中央青果㈱は1月の平均卸値が地場産、移入物ともに大半が前年比2倍以上で推移。ダイコンやキャベツなどは3倍超に跳ね上がっており、小売店を訪れた消費者からは割高感の大きさを強調する声も聞かれる。気象庁発表の3カ月予報(1~3月)によると、西日本など地域によっては今後も強い冬型気圧配置が強まりやすい見込みで、小売店など関係者は影響の長期化への不安を隠せない。

 野菜の高値推移は、昨年10月に相次いで日本を襲った台風21号と22号、12月の全国的な冷え込みが要因。名瀬中央青果によると、1月の地場産野菜の卸値(9日現在、キロ平均)は、ダイコン230円(前年同月71円)、コマツナ792円(同292円)、キャベツ357円(同106円)、ホウレンソウ776円(同394円)など。
 ダイコンやキャベツは移入物も前年同月に比べ3倍以上の卸値となっている。同市場の担当者によると「県本土産も含めた移入野菜は、関東や関西の大都市圏などの大消費地に流れている傾向にあり、どうしても入荷量が足りない」と話す。
 地場産、移入物を問わず野菜の高値が続いている現状に、地元の小売業者も困惑。奄美市内にある小売店の青果物担当者では「通常は移入物が高値の場合、安い地場産品の入荷割合を増やして価格を抑えるが、全般的な高値への対応は難しい」と厳しい表情だ。
 名瀬中央青果の担当者は「消費者が買いやすいように、高値傾向の野菜を半分や4分の1にカットして販売する小売店も多いようだ」とみる。ニンジンやタマネギなどは例年と比べて価格差が小さく、同市名瀬の40代女性は「カットした野菜を買ったり、品目を変えたりと工夫をしている。早く価格が落ち着いてくれれば…」と話した。