闘牛大会の中止要請へ 徳之島

今後の感染防止対策などを協議した徳之島地区新型コロナウイルス対策会議=17日、徳之島町役場

今後の感染防止対策などを協議した徳之島地区新型コロナウイルス対策会議=17日、徳之島町役場

 徳之島地区新型コロナウイルス感染症対策会議が17日夜、徳之島町役場であった。徳之島3町の首長や担当課長、議長、各医療機関の医師ら約30人が出席。感染予防に向けた水際対策の再徹底と、島民への正しい情報提供を継続するとともに、5月の大型連休期間に島内で開催される闘牛大会について、主催団体へ中止を要請することを確認した。

 

 会議は同感染症の未然防止策や、発生した際の適切な対応について徳之島3町と関係機関が一致団結し、共通認識を持って対応しようと3町主催で初開催。オブザーバーとして松岡洋一郎徳之島保健所長も出席した。

 

 医療現場の現状説明で、ある医療機関から「帰国者・接触者相談センターの相談目安にあるように、発熱が4日間続くまで受診を待つ人はいない」と指摘があり、熱や風邪の症状が数日間続いた患者を隔離して診療した対応事例を紹介。松岡所長は「3町の防災無線で周知しているように熱や強いだるさなどがある場合は、まず帰国者・接触者相談センターがある保健所に連絡してほしい」と訴えた。

 

 また島内で感染者が発生した場合の対応として、「ドクターヘリや民間定期船での島外搬送はできないので、島内の医療機関に入院が必要。重症者が増加して島内で対応できない場合は、県を通じて海保や自衛隊に搬送を依頼する」と説明。感染拡大予防では「感染者が出たら保健所が接触者調査を行って封じ込めに努める。パニックになることなく、感染者の特定につながる行動もしないでほしい」と強調した。

 

 最大約3千人が来場し、感染者が来場した場合にクラスター(集団感染)が懸念される島内の闘牛大会については、4月いっぱいの自粛措置がとられている。5月以降についても「全国から多くの人が観戦に来ることを踏まえると、開催は控えたほうがいい」などと自粛を求める意見が相次ぎ、島内の闘牛団体をまとめる徳之島闘牛連合会へ5月場所を中止するよう要請した。

 

 会議に出席した同連合会事務局によると、18日に連合会長と3町支部長による4役会議を開き、23日にも同連合会理事会で最終決定する方針という。

 

 出席した医療関係者からは「軽症者は自宅療養にしないと、重症者用の病床が足りなくなる懸念がある」「発熱などで受診に訪れた患者に、感染者がまぎれていることも想定した診療も必要だ」などの意見があった。