黒糖焼酎新工場が完成 酒造能力倍増、観光にも対応 西川グループ

㈱奄美大島にしかわ酒造の観光型新工場(上)と完成を祝って行われたテープカット=10日、徳之島町白井

㈱奄美大島にしかわ酒造の観光型新工場(上)と完成を祝って行われたテープカット=10日、徳之島町白井

 【徳之島総局】西川グループ(本社・鹿児島市、西川明寛代表取締役社長)が、創業101周年事業で整備を進めてきた㈱奄美大島にしかわ酒造(本社・徳之島町亀津、西川雄一代表取締役社長)の「観光型新工場」が徳之島町に完成し、10日、竣工式・祝賀会があった。全国各地から招待客約400人が出席し、製造能力の倍増による奄美黒糖焼酎の発信や工場見学など観光ニーズに対応した地域活性化への貢献に期待を寄せた。

 

 同グループは1918年、先代の故西川武雄氏が現在の徳之島町亀津に雑貨店「西川商店」を創業。現在はグループ計西川グループが創業101年事業で黒糖焼酎新工場を建設191111徳10社でホテル、運送、不動産、遊技など13部門の事業を展開している。総従業員数は約1千人。

 

 同グループ酒造部門の㈱奄美大島にしかわ酒造は2004年11月、黒糖焼酎製造工場を徳之島町白井に移転新設。同社で製造した酒類の課税移出数量(アルコール度数25度換算)が、13年期の約398キロリットルから17年年期には約1257キロリットルと約3倍増加していることもあり今年5月、工場見学などの観光ニーズに即応する新工場の建設に着手した。

 

 新工場は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は669平方メートル。酒造製造ラインのほか、製造工程が見渡せる通路や映像コーナーも整備した。総事業費は約7億円。新工場を含めた年間製造能力は、アルコール度数40度で1152キロリットル、25度は1843・2キロリットルと倍増した。今後、10人程度の新規雇用を見込んでいる。

 

 製造した黒糖焼酎のうち、主力銘柄の「島のナポレオン」が全体の90・3%を占める。製品売り上げエリアは奄美群島内22%(うち徳之島は17%)、群島外は78%で西日本を中心に全国で流通している。

 

 竣工式では、西川グループと奄美大島にしかわ酒造の両社長や来賓代表らでテープカット。同酒造の西川雄一社長は「西川グループ101周年を記念した事業。世界自然遺産に向けた取り組みの声にも応えて観光コースを設け、皆さまが集える場所として工場見学、噴水公園なども設置した。地域に愛される工場、西川グループを目指したい」と述べた。

 新工場の見学は仕込みが始まる12月中旬以降を予定している。