2月に焼酎セミナー WSETが計画 オンラインで実施 県焼酎輸出拡大PJ

県産焼酎の輸出拡大への取り組みなどが報告された小委員会=12日、鹿児島市

県産焼酎の輸出拡大への取り組みなどが報告された小委員会=12日、鹿児島市

 【鹿児島総局】鹿児島県産焼酎の海外へのアピールや販路拡大を目的に県酒造組合や県などが組織している県焼酎輸出拡大等プロジェクト小委員会(委員15人)の今年度初会合が12日、鹿児島市の県庁であった。焼酎を教育プログラムに盛り込んでいる世界最大のワイン専門家養成機関「WSET」(本部・英国ロンドン)が来年2月、オンラインによる焼酎セミナーや蔵元見学を計画していることが報告された。具体的な内容は、WSETで調整しているという。

 

 小委員会は、世界70カ国以上で年間約8万人が受講しているWSETの教育プログラムの規模を生かし、多くの海外のバイヤーなどに県産焼酎への理解を深めてもらおうと、2018年に発足した。

 

 会合には顧問の森山裕衆議院議員と塩田康一知事、委員のほか、熊本国税局や九州農政局、九州経済産業局、日本貿易振興機構(ジェトロ)、県の担当職員も出席し、19年度の事業経過などが報告された。

 

 昨年度の焼酎セミナーではWSETの新規事業部長や講師、アドバイザーなど11人を招き、奄美大島の黒糖焼酎蔵元2社を巡って試飲や意見交換を行ったほか、製糖工場やサトウキビ畑も見学。現地での意見交換会では「黒糖の風味と度数が高い酒類の存在は驚き」「若い人が伝統を重んじて酒を造っていることは素晴らしく、今後もしっかり守ってほしい」などの意見が出た。

 

 九州経済産業局によると、19年産の国産酒類の輸出額は約660億円で、このうち焼酎は約15億円。清酒やウイスキーなどの輸出が多い米国や中国などでは本格焼酎も比較的普及しており、「九州産捕獲焼酎も市場開拓のポテンシャルを秘めている」と分析している。

 

 小委員会顧問の森山氏は会合で本格焼酎と泡盛が輸出重点品目に組み込まれたことに触れ、業界や地域、関係者を激励。県酒造組合の濵田雄一郎会長は「国、県と力を合わせて輸出拡大に取り組みたい」と力を込めた。