20年生産3385反 コロナで減 本場大島紬協

反物の出来上がりを見る検査担当者=28日、奄美市名瀬の紬協組

反物の出来上がりを見る検査担当者=28日、奄美市名瀬の紬協組

 奄美市の本場奄美大島紬協同組合(牧雅彦理事長)は28日までに、本場奄美大島紬の2020年生産実績をまとめた。検査反数は3385反で前年比286反減。生産額は2億8738万3000円(前年比2269万円減)だった。新型コロナウイルス感染症の影響が和装業界全体に打撃を与えている中、牧理事長は「大島紬は全国産地の中でも健闘している」と分析。「新型コロナを警戒しながらも販売機会の確保が急務。全国に大島紬の存在感を示すとともに、産地全体で販売価格を上げていき職人の待遇改善につなげたい」と話した。

 年間の生産単数を経糸の密度で表す算別でみると、15・5算は2526反(前年比292反減)、13算は859反(同6反増)だった。

 染色別では泥アイ99反(40反増)、化染1515反(3反増)。泥は1583反(229反減)、草木泥は188反(100反減)だった。

 製品の男女別では男物が386反(65反増)、女物は2999反(351反減)。大島紬以外の産地証明は11点増の173点だった。

 検査反数のうち不合格は41反で、内訳は傷11反、尺不足8反、絣不ぞろい8反、汚れ7反、筋引き5反、色むら2反。不合格率は1%にとどまった。

 生産反数は1985年以降、35年連続の前年割れ。今年は、戦後のピーク(72年、29万7628反)の1・14%まで落ち込んだ。

 紬協組は京都市の京都経済センター(京都産業会館ホール)で来年1月22日~24日、本場大島紬織物協同組合(鹿児島市、大瀬輝也理事長)と初の合同販売会を開催予定。

 牧理事長は「新型コロナの影響で売り先がなく、生産を止めた機屋もある。春先の催事を成功させ、和装業界に大島紬のムードを作りたい」と語った。