6・7%減の3378反 当初予想わずかに上回る 20年度大島紬

紬 本場奄美大島紬協同組合(牧雅彦理事長)は2日までに、本場奄美大島紬の2020年度生産実績をまとめた。検査反数は3378反で前年度比241反減。統計の残る1973年度以降、40年連続の最少更新となったが、年度当初予想の3300反をわずかに上回った。牧理事長は「新型コロナウイルスの影響で催事の中止が相次ぐ中、かろうじて生産数を守った」と述べ、今後の課題として販売機会の創出を挙げた。

 

 20年度の月別の生産反数は5月が最多の386反。9月が最も少ない225反だった。経(たて)糸の密度を表す算(よみ)別の内訳は15・5算が2465反、13算が913反。染色別の内訳は泥が1563反、化学染料が1498反など。男女別は男物が351反、女物が3027反だった。

 

 20年度は新型コロナウイルスの影響で、全国で着物販売会の中止や規模縮小が相次いだ。大島紬関連では、今年1月と3月に東京、京都で予定していた大型の催事が緊急事態宣言延長などの関係で中止。多くの生産者にとって「作っても売る場所がない」という厳しい状況が続いている。

 

 牧理事長は「21年度も新型コロナ次第で、感染状況が好転しなければさらに影響が深刻になる」と指摘。一方、「問屋への卸価格や職人の賃金は各機屋ごとに少しずつではあるが上がってきている」として、「産地での催事開催など販売機会を確保し、年間の需要に見合う3000反程度の生産数をキープしたい」と語った。