9万㌧クルーズ船寄港中止  新型肺炎影響を懸念 名瀬港

名瀬港に寄港する外国船籍の大型客船(2019年)

名瀬港に寄港する外国船籍の大型客船(2019年)

 奄美大島に寄港するクルーズ船としては過去最大と見込まれていた「セレブリティ・ミレニアム」(9万940トン、乗客定員2218人、バハマ船籍)の奄美を含むアジアクルーズが、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の影響で中止されることが19日に分かった。5月4日、奄美市の名瀬港観光船バースに、日本人乗客約2千人が入港予定だった。

 

 同クルーズ船は全長294メートル、客室数1109室、乗務員数は1024人。5月2日に横浜を出発し、奄美大島、那覇、石垣島、台湾を巡り横浜に戻る9日間の予定だった。予約客は約2千人で9割が日本人という。

 

 同クルーズの日本販売代理店によると、同社は感染が拡大する状況を踏まえ、2月29日~5月10日に運航を予定していた香港や上海発などのアジアクルーズ計7ツアーの欠航を決めた。代わりに米国西海岸の運航に切り替えるという。

 

 奄美市紬観光課によると、今月19日時点で感染による他のクルーズ船の欠航はなく、島内での宿泊や旅行のキャンセルなどの影響も出ていない。24日に入港が予定されている「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)も予定通り寄港予定だが、感染の影響を受け、乗客は220人から150人に減少。乗船には健康問診票の提出が求められ、2週間以内に中国への渡航歴がある人は乗船ができない規制が設けられたという。

 

 市側は船内のイベントに参加する島民に対し、マスクや消毒液を準備する対策を取る。同課は「市民にはインフルエンザを予防するように手洗いとうがいをお願いしたい。旅行者に対して過剰に反応することがないよう、しっかり冷静に対処していく」とている。