お笑いを一席 初の落語会、出身者も出演 喜界島

2018年04月11日

社会・経済 

会場の笑いを誘った遊人亭だん輝さん=1日、喜界町中央公民館

会場の笑いを誘った遊人亭だん輝さん=1日、喜界町中央公民館

 鹿児島県喜界島の喜界町中央公民館で1日、「団四会 落語会」があった。約70人が来場。上方落語の露の団四郎師匠と、その下で落語を学ぶ3人が得意の小ばなしを披露。巧みな話術で、訪れた観客の大笑いを誘った。喜界町で落語会が開催されたのは今回が初。

 

 落語会は同町中間出身の吉田輝倫さん(60)が団四郎師匠の下で落語を学び始めたことがきっかけで実現した。吉田さんは「遊人亭だん輝」名で高座に上がった。しまゆみた(方言)を交え自己紹介したのちに、サイコロの賭け事に夢中になる人たちの喜怒哀楽をテンポよくユーモラスに演じた。

 

 吉田さんと共に落語を学ぶ遊人亭だん平さん、遊人亭だん米さんも出演。とりの団四郎師匠の演目は「時うどん」。うどんすすりと登場人物の見事な演じ分けに、会場には驚きの声と笑い声が響いた。

 

 観覧した小林博宜さん(61)=同町伊砂=は「島で初めて生の落語を見ることができてうれしい。大笑いしながら見た。また開催してほしい」と話していた。