コーヒー生産で情報交換会 奄美市

2020年02月21日

社会・経済 

コーヒー農園を視察する関係者=20日、奄美市笠利町

コーヒー農園を視察する関係者=20日、奄美市笠利町

 奄美地域のコーヒー生産者らによる情報交換会(奄美群島農政推進協議会など主催)が20日、奄美市であった。奄美大島や徳之島、与論島から約50人が参加。講演や意見交換、現地視察を通し、栽培技術など生産に関する課題や今後の可能性について語り合った。

 

 奄美地域では近年、徳之島で生産者組織が立ち上がるなどコーヒー栽培が盛んになっている。情報交換会は、生産の現状や課題について生産者や関係機関・団体が情報を共有し、今後の活動に役立てる目的で開催した。

 

 講演と意見交換は奄美市名瀬のAⅰAⅰひろばであった。講演は味の素AGF㈱の梅村昌生さんが同社などが徳之島で進める「コーヒー生産プロジェクト」をテーマに語った。

 

 梅村さんは地元への活動支援として、台風対策や土壌改良などに取り組んでいることを紹介し、「栽培面積をもっと拡大していきたい。『徳之島コーヒー』のロゴが今夏にも商標登録できる見込み」などと話した。

 

 意見交換で、徳之島コーヒー生産者会の吉玉誠一会長は「島に最適な品種の選別を進めている。生産者組織は必要。産業化を図っていくためには、出所のはっきりした品種を一定のルールで栽培し、量も確保することが大切」などと語った。

 

 このほか生産者からは、苗木の確保や栽培技術に関する質問が多く出された。

 

 同市笠利町のコーヒー農園で現地視察もあった。