プレミアム付き商品券販売 奄美市

2019年10月03日

社会・経済 

プレミアム付き商品券と加盟店掲示ポスターをPRする窓口担当者=2日、奄美市名瀬

プレミアム付き商品券と加盟店掲示ポスターをPRする窓口担当者=2日、奄美市名瀬

 1日の消費税率引き上げに伴い、暮らしにかかわるさまざまな国の制度が変わった。奄美市では増収分を活用した幼児教育・保育の無償化がスタート。家計への影響緩和策として低所得者世帯や子育て世帯向けのプレミアム付き商品券事業も始まったが、申請状況は低調だ。いずれも内容が複雑なため、担当窓口に問い合わせるよう呼び掛けている。

 

 25%のプレミアムが付く商品券は1冊5千円分(500円10枚つづり)を4千円で購入できる。上限は1人5冊まで(2万5千円分を2万円で販売)。例年実施の「ほーらしゃ券」とは異なり、対象者が限定されるため注意が必要だ。

 

 福祉政策課によると、7月31日現在の対象は▽住民税非課税世帯が8172世帯(生活保護受給者、扶養親族等は除く)▽子育て世帯が1145人(2016年4月2日から19年9月30日までの出生児。生活保護受給者含む)。

 

 商品券購入には「購入引換券」が必要。非課税世帯は12月27日までに事前申請しなければいけないが、10月2日現在の申請率は約17%にとどまる。担当者は「対象者自身も購入費用がかかるため迷っている人がいるかもしれない」と話す。

 

 子育て世帯は事前申請不要で、引換券を自宅に順次発送している。担当者は「非課税世帯で子どもがいる場合は両方の対象になる。ぜひ利用を」と呼び掛けた。購入引換券の再発行はできない。

 

 申請手続きや販売は3総合支所で対応している。2日までに計360人が696万円分を購入した。

 

 販売は来年2月28日まで。使用期限は来年3月16日。商品券が利用できるのは市内247店舗(名瀬223、住用4、笠利20)でポスター掲示が目印。