ユリ球根取引始まる   農家掘り取り作業に汗   沖永良部島

2018年06月20日

社会・経済 

掘り取った球根の土を丁寧に払う生産者=18日、和泊町畦布

掘り取った球根の土を丁寧に払う生産者=18日、和泊町畦布

 沖永良部島の2018年産テッポウユリの球根取引が20日、始まった。今期の取引は1万650ケース(前年実績1万1177ケース)を計画。島内各地のほ場では先週ごろから収穫作業が始まり、掘り取った球根の土を丁寧に払い落とす作業に汗を流す生産者の姿が見られる。取引期間は7月10日までの21日間。

 

 沖永良部花き専門農協によると、今年は和泊町36戸(作付面積1003㌃)、知名町27戸(同532㌃)の計63戸が1535㌃で生産。1ケース当たりの取引価格は前年と同額となった。

 

 台風一過の18日、和泊町畦布のほ場でユリ球根の掘り取り作業に励んでいた島森利さん(66)は「2、3月の干ばつの影響を心配したが品質は例年並みか、それ以上の出来。ここ数日は雨の日が多いが、天候の様子を見ながら収穫を急ぎたい」と話した。

 

 同じく畦布にあるほ場で作業をしていた三島秀俊さん(63)は「今年の梅雨は長雨がなかったためか、葉がきれいで球根も上等なのが取れている」と笑顔を見せた。