与論島製糖、2万4千トン生産見込む

2019年12月14日

社会・経済 

出発式で「頑張ろう三唱」をする与論島の糖業関係者ら=13日、同町

出発式で「頑張ろう三唱」をする与論島の糖業関係者ら=13日、同町

 与論島製糖株式会社(松下豊代表取締役社長)与論事業所は13日、2019~20年期の操業を開始した。開始日は前期より2日早く、3期連続の年内操業。サトウキビ生産見込み量は11月1日現在、2万4千トンで前期(2万4395トン)とほぼ横ばい。搬入は年内が24日まで。年明けは1月6日再開し、3月下旬の完了を目指す。

 

 収穫面積は381ヘクタールで、前期から30ヘクタールの大幅減。10アール当たりの収量(単収)は0・4トン増の6・3トンを見込む。今期は台風被害がなく、質のいいキビが育った半面、収穫面積減少の影響で、生産量は前期並みとなりそう。

 

 この日は午前10時から同事業所で神事を執り行い、操業期間中の無事故を祈願。その後の出発式には工場の作業員や生産者、関係機関の代表ら約50人が参加した。

 

 松下社長は「今期は収穫面積は落ち込んだが、気象条件に恵まれ、まずまずの成績。ただこのような状況(収穫面積減)が続くと、製糖会社の存続にもかかわる。島のキビを守るために少しずつでも面積の拡大へ、関係者がお互い努力していこう」などとあいさつ。

 

 JAあまみ与論事業本部の森繁信統括理事は「収穫面積拡大に向けて生産者含め、皆で力を合わせて計画的に取り組んでいきたいので協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 最後は出席者全員で頑張ろう三唱し、操業を開始した。