大島紬もっと楽しもう! 着付けに挑戦、食事会も 大島支庁着装クラブ

2019年01月03日

社会・経済 

大島紬を着る機会を増やそうと企画したランチ会に集った会員=12月8日、瀬戸内町蘇刈

大島紬を着る機会を増やそうと企画したランチ会に集った会員=12月8日、瀬戸内町蘇刈

 「せっかくの奄美大島勤務、特産の大島紬にもっと親しもう!」

 

 県大島支庁の女性たちは支庁着装クラブ(小濵美保会長)を立ち上げ、自分たちで着付けの練習に取り組んでいます。活動は5年目を迎え、会員は現在14人。新年の仕事始め式のほか、ランチ会や織元見学会も定期的に開いて普段着の紬も楽しんでいます。

 

 サークルは装道(和服の着付け)師範の資格を持つ支庁健康企画課の武部あゆみさんを講師に、火曜日の終業後月に3回程度を目安に実施。会員たちは「自分で着付けができるようになる」ことを目標に、夏場は浴衣、秋からは大島紬を中心に活動しています。

 

 一昨年奄美に赴任した小濵会長も昨年5月に本場奄美大島紬を購入し、「せっかく買ったのだから自分でたくさん着ないと」と練習中。武部さんにアドバイスをもらいながら、難しい1人での帯結びにも挑戦しています。

 

 着付けの習得とともに会員たちが大切にしていることは「着る機会をどんどん増やす」こと。12月8日は瀬戸内町のホテルでランチ会を開き、思い思いの装いで着物を楽しみました。

 

 奄美大島が初勤務地で一昨年入会した冨田美里さん(24)は9月に購入した大島紬で参加。「日光の下では緑色に光って見える片身変わりのデザインに一目ぼれ。メイクも着物に合わせました」と笑顔を見せました。

 

 赴任してすぐに入会し、今年4年目の大久保史菜さん(30)は、祖母の反物を仕立てた泥藍大島にベレー帽やブーツ、ハイネックニットを組み合わせた現代風の着こなし。「洋装ミックスをずっとやってみたかった。普段着ならではの楽しみ」と話し、他の会員からも好評でした。