天城町でマンゴー出発式

2020年07月22日

社会・経済 

紅色に完熟したマンゴーを収穫する森田町長(左から4人目)ら=21日、天城町

紅色に完熟したマンゴーを収穫する森田町長(左から4人目)ら=21日、天城町

  収穫シーズンを迎えた天城町の2020年度産マンゴーの出発式(町熱帯果樹生産組合と町主催)が21日、同町天城の農園であった。関係者ら約40人が出席。今期は暖冬の影響で収量が減る見込みだが、品質は上々の出来という。生産量27㌧、生産額8100万円を目指す。出席者は紅色に完熟した果実の収穫を喜び、さらなる品質向上と産地の発展を期待した。出荷は8月いっぱい続く。

 

 出発式は貴島克仁さん(69)の園であり、生産者や町当局、輸送業者らが出席した。森田弘光町長らがテープカットをして出荷開始を祝い、ビニールハウスでネットに入れられたマンゴーの実を収穫。試食のマンゴーも振る舞われ、出席者は濃厚な甘さに舌鼓を打った。

 

 森田町長は「県内のマンゴー生産は昭和60年ごろに天城町から始まり広がった。組合員が互いに協力することが発展につながる。これからもおいしいマンゴーを待つ日本中のファンの期待に応えてほしい」と生産者らを激励した。

 

 同組合の加入農家は34戸、栽培面積は約3・9㌶。19年度の実績は生産量30・5㌧、生産額9150万円。今期は暖冬で花芽の形成が遅れたほか、着果数も少なくなったという。

 

 作山和久組合長は「収量は減るが品質は例年通り。甘い実から島の太陽を感じてもらえるはず」と太鼓判。貴島さんは「毎年試行錯誤しながら味のいいマンゴー生産に取り組んでいる。完熟果のおいしさを味わってほしい」と話した。

 

 問い合わせ先は電話0997(85)4616天城町熱帯果樹生産組合へ。

 

 

【編注】

電話0997(85)4616町熱帯果樹生産組合

森田弘光、作山和久、貴島克仁