奄美から3点入賞 県水産物品評会

2020年11月28日

社会・経済 

県内から108点の応募があった水産物品評会=26日、指宿市の県水産技術開発センター

県内から108点の応募があった水産物品評会=26日、指宿市の県水産技術開発センター

 県主催の第54回水産物品評会が26日、指宿市の県水産技術開発センターであった。県内の漁協や水産物加工団体などから、昨年より13点少ない108点の出品があり、31点の入賞作品を選んだ。奄美関係は前川水産の「魚みそ辣油(ラー油)」と「夜光貝コンフィ(オイル漬け)」、瀬戸内町漁協女性部の「いそづけ」が漁業振興大会長賞に輝いた。

 

 品評会は、県内水産加工業の健全な発展と消費者の水産加工品に対する認識向上が目的。県内の39団体から節類20点、練り製品19点、塩干し・煮干し類4点、珍味類34点、調理加工品・その他31点が出品され、うち奄美からは珍味類と調理加工品・その他に計11点の出品があった。

 

 前川水産の「魚みそ辣油」は奄美近海産のキハダマグロとソテツみそをラー油で仕立て、「夜光貝コンフィ」は奄美近海で取れた夜光貝と実山椒、ローズマリーをオイル漬けにして柔らかく仕上げた。瀬戸内町漁協女性部の「いそづけ」は地場産のソデイカを原料に、あまり市場に出回らない部位を加工し、うまみを引き出した。

 

 最高賞の農林水産大臣賞は、県立鹿児島水産高校と枕崎市漁協が共同で開発した「かつおボニートチップス」が受賞した。県によると、今年度の特徴として、手軽に食べられるよう工夫した加工品が多く見られたという。

 

 農林水産大臣賞以外の各賞は水産庁長官賞3点、鹿児島県知事賞5点、水産団体長賞7点、漁業振興大会長賞15点。来年1月開催予定の鹿児島県漁業振興大会で表彰される。