奄美の子宝に学ぶ

2014年09月05日

社会・経済 

徳之島の関係者が子育て支援の取り組みなどを報告した「奄美子宝地域子育て普及シンポジウム」=4日、鹿児島市鴨池新町

徳之島の関係者が子育て支援の取り組みなどを報告した「奄美子宝地域子育て普及シンポジウム」=4日、鹿児島市鴨池新町

 「奄美子宝地域子育て普及シンポジウム」(県主催)は4日、鹿児島市のホテルで開かれた。一人の女性が一生のうちに産む子どもの数を示す合計特殊出生率が全国上位にあり、子宝に恵まれた地域として注目される奄美の子育て支援の取り組みを紹介し、安心して産み育てる環境づくりを県内全域で推進するのが狙い。徳之島の行政やNPO法人、食育活動グループの代表らによるパネルディスカッションなどがあった。
 子育て支援に関わる県内の行政、団体の関係者、県本土在住の徳之島出身者ら約100人が参加した。
 2004~13年度に県が推進した「あまみ長寿・子宝プロジェクト」に携わった元県保健福祉部長の吉田紀子さんが「奄美の子宝に学ぶ 地域の子育てについて」の題で基調講演。子宝の要因に「高い地域力」などを挙げ、「奄美に学び、高齢者の力を借りて子宝のまちを、21世紀を支える次世代を育てよう」と強調した。