奄美の観光と物産展 福岡市で開催

2018年02月04日

社会・経済 

琉球國祭り太鼓のステージ(上)。タンカンの加工品も人気を集めた物産ブース=3日、福岡市

琉球國祭り太鼓のステージ(上)。タンカンの加工品も人気を集めた物産ブース=3日、福岡市

 【鹿児島総局】奄美群島の見どころや特産品をPRする「奄美の観光と物産展in福岡」(同実行委員会主催)が3日、福岡市の市役所前広場で始まった。島唄や郷土芸能が披露され、初日から多くの人出でにぎわった。世界自然遺産登録を見据え、各地を巡る島伝い観光もアピールした。

 

 福岡市は奄美大島と直行便で結ばれた150万人市場。アジア各地へのアクセスも良く、奄美への誘客が期待されている。イベントは奄美群島広域事務組合と奄美群島観光物産協会が企画した。

 

 初日は唄者の中村瑞希さん(奄美市笠利町出身)や歌手の寿里さん(与論町出身)、エイサーの琉球國祭り太鼓などがステージに立った。島々を船や飛行機で回るルートも紹介。物産ブースには22社が出品し、旬のタンカンや鶏飯、黒糖の量り売りが人気を集めた。

 

 福岡市の会社員鳥越功一さん(40)は「奄美大島を先日、旅行したばかり。都市化されていない街並みや自然が好きになった」。奄美市の朝山毅市長は「奄美には追い風が吹いている。受け皿を整えて来訪者を迎えたい」と話した。

 

 観光物産展は4日まで。2日間で約1万人の来場を見込んでいる。