奄美タンカン、大玉不足で高値推移

2015年03月13日

社会・経済 

大玉の不足が全体的な高値推移を招いている奄美産タンカン=12日、奄美市名瀬

大玉の不足が全体的な高値推移を招いている奄美産タンカン=12日、奄美市名瀬

 タンカンの集出荷が終盤を迎えた奄美大島で、価格の高値傾向が続いている。奄美市の名瀬中央青果㈱によると、2月末現在の取扱額は5892万4千円で、前年同期の4313万円から36・6%の大幅増となった。一方、持ち込まれるタンカンは全体的に小玉傾向で、全体に占めるMサイズ以下の割合は約6割。大玉が不足する中、消費者ニーズに対応しようとこれらの小玉にも買い手が流れ、全体的な価格を押し上げているもようだ。奄美大島産のタンカンについては、昨年10月の2個の大型台風などが影響し、大玉の不足を中心に生産量そのものが減少。2月末現在の同社への持ち込み数量は前期に比べ11・5㌧少ない181・3㌧で、台風により果皮に傷が付いた果実もあった。