宇検産の食材活用 奄美市、22日まで

2020年02月21日

社会・経済 

子どもたちに大人気のペペロンチーニパスタ=19日、奄美市名瀬末広町

子どもたちに大人気のペペロンチーニパスタ=19日、奄美市名瀬末広町

 宇検村産の食材を活用したイベント「たっぷりまるごと宇検村」が奄美市名瀬の飲食店「ミショランバーススムーチョ」で開かれている。22日まで村産食材を使った新メニューを提供する。主催者は「村産食材の良さを知ってもらう機会にしたい」と期待している。

 

 村内の生産者5人が「育てる人、作る人、食べる人をつなげたい」とシイタケ、クルマエビ、鶏卵、ニンニク、フダンソウ、トウガラシ、フル(ニンニク葉)などを提供し、同店が食材を活用した新メニューを開発した。

 

 初日の19日は生産者家族らが店舗を訪れ新メニューを試食した。生産者らはニンニクを使用したペペロンチーニパスタやエビとシイタケのアヒージョなどで自らが作った食材のおいしさを堪能した。

 

 村内でエビ養殖を手掛ける植田大伸さんは「家庭の料理とは違っていろんな素材の良さをうまく引き出している。生産者としてうれしい限り。ぜひ一度食べてみてほしい」と話した。

 

 メニューを開発した同店の進保宏さんは「どの食材も素晴らしいが、卵の味と色味の濃さが生かせたシフォンケーキとエビとシイタケのアヒージョは自信作。島の食材を活用したいと考えていたので良い機会になった」と笑顔を見せた。

 

 シイタケ栽培農家でイベント呼び掛け人の杉浦陽紀さんは「宇検の生産者は6次産業化を目指しているが手が回らないのが現状。メニュー開発などは専門家の知恵を借りる必要があると考えた」と経緯を語り、「今後は生産者、協力店舗を増やしたい。興味のある生産者、店舗は連絡してほしい」と話した。

 

 新メニューはディナータイム(午後5時半~10時)のみの提供。予約、問い合わせは電話0997(53)5077同店へ。