徳之島でタンカン品評会、出発式も

2018年02月06日

社会・経済 

L、2Lの2部門に計23点が出品された徳之島地区たんかん品評会=5日、徳之島町亀津

L、2Lの2部門に計23点が出品された徳之島地区たんかん品評会=5日、徳之島町亀津

 2017年度徳之島地区たんかん品評会(県園芸振興協議会徳之島支部果樹部会主催)が5日、徳之島町の農協会館であった。島内からL部門に10点、2L部門に13点の計23点の出品があり、L部門は是枝純一さん(69)=徳之島町亀津、2L部門は嘉納初男さん(57)=同町井之川=がそれぞれ金賞を受賞した。

 

 品評会には徳之島町16人、伊仙町1人が出品した。両町と県、JAの果樹担当職員が玉ぞろいや果皮の着色などの外観、糖度とクエン酸度を測定して審査した。平均糖度はL部門が10・9度、2L部門は10・7度で最高糖度は12・8度。酸度はL部門が0・99%、2L部門は1・06%だった。

 

 講評で県大島支庁徳之島事務所農業普及課の末永利夫課長は「どの項目も平均点が高く、いいものが多かった」と評価しながらも「色ムラや傷、玉ぞろいが良くないのが気になった。普段からお客さんを意識した出品テクニックに留意してほしい」と述べた。

 

 是枝さんは「金賞は初めての受賞。群島の品評会でも金賞が取れたら」と話し、嘉納さんは「今後の勉強のために初めて出品したので、受賞は驚いた」と話した。

 

 品評会に先立ち、同会館ではJAあまみ徳之島果樹部会たんかん部会主催の出発式も行われた。今期の共販目標は出荷量6㌧、販売額240万円に設定。同部会の松本幸徳部会長らのあいさつに続き、出席者の代表がテープカットを行い、今期の出荷開始を祝った。

 

 徳之島町農政課などによると、徳之島産タンカンの今期の栽培面積は70㌶、生産量は約200㌧を見込んでいる。

 

 品評会に出品された23点は6、7の両日に奄美市で開かれる奄美群島たんかん品評会に出品される。

 金賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)

 【L部門】▽銀賞 奥山洋子(徳之島町亀津)、吉本勝太(同町母間)

 【2L部門】▽銀賞 松本幸徳(徳之島町花徳)▽銅賞 琉和栄(同町尾母)