徳高普通科、1学級削減  19年度公立高校募集定員

2018年09月29日

社会・経済 

 【鹿児島総局】県教育委員会は28日、県内公立高校の2019年度生徒募集定員を発表した。大島学区は徳之島の普通科を1学級(40人)減らし、3学級(120人)から2学級(80人)に変更する。県全体の募集定員は前年度より160人少ない1万2330人。中学卒業予定者は1万5449人で、統計が残る1962年度以降、最少だった。

 募集定員は県全体で4校4学級を削減する。削減数は過去5年間で最も多く、▽加世田常潤▽霧島▽志布志▽徳之島―で1学級(40人)ずつ減らす。

 加世田常潤の有機生産科と食品工学科を再編して「食農プロデュース科」を新設する。県教委は「生産から加工、販売までを学び、6次産業化の人材を育てる県内初の学科。時代の変化に合わせたカリキュラムが求められている」とする。

 大島学区は全日制、定時制合わせて28学級1120人を募集する。内訳は全日制27学級1080人、定時制1学級40人とする。

 徳之島の学級削減の理由について県教委は「ここ数年は志願者数が定員を下回る状況が続いている。島全体の中学卒業予定者の減少も考慮し、総合的に判断した」と説明した。

 学区外からの入学を認める一定枠の募集定員は鶴丸、甲南、鹿児島中央の普通科などで10%とした。

 入学者選抜は▽2019年2月5日 特別入学者選抜(推薦入学など)▽3月6、7日 一般入学者選抜(学力検査)―の日程で行い、14日に合格者を発表する。第2次選抜は面接や作文を22日に行い、合格者は25日に発表する。