新しい融資スキームを創設 日本公庫鹿児島支店とあましん

2019年01月22日

社会・経済 

 日本政策金融公庫鹿児島支店(国民生活事業)と奄美大島信用金庫(本店・奄美市名瀬、築愛三理事長)は21日、奄美群島と鹿児島市内の中小企業や個人事業主向けに新しい協調融資計画「あましんサポート資金」の取り扱いを始めると発表した。互いの情報を共有し、業務連携を通じて幅広い融資案件に対応する。

 両機関は2015年7月に「業務連携・協力に関する覚書」を締結しているが、今後は融資案件の紹介などの協力体制を強化。地元密着型金融の充実を図るとともに、利用者の拡大を目指す。

 創業や地域資源活用、農商工連携、海外展開、経営改善、事業継承など幅広いニーズに応じた融資制度の提案が可能となったほか、両機関が情報を共有することで利用者の資料提出の負担を軽減するという。

 日本政策金融公庫鹿児島支店国民生活事業の山田浩示事業統括は「融資以外の連携も強化し、今後は起業や事業主向けのセミナー開催なども行っていきたい」。奄美大島信用金庫融資部審査課の中村喜与敏課長は「奄美・沖縄が世界自然遺産登録を目指す中、積極的に奄美の経済に貢献していければ」と期待した。