本土と違う価値生かせ/与論町で農業・農村セミナー

2014年08月26日

社会・経済 

農産物の効果的な販売戦略を学んだセミナー=25日、与論町地域福祉センター

農産物の効果的な販売戦略を学んだセミナー=25日、与論町地域福祉センター

 農業・農村センスアップセミナー(沖永良部地区農業改良普及事業協議会主催)が25日、与論町地域福祉センターで始まった。農業マーケティングコンサルタントの星野康人さんが「マーケティングの具体的な手法の理論と事例」の演題で講演し、売れる商品の仕組みづくりを説明した。演習では同島産サトイモをテーマとした商品コンセプトについて意見交換した。26日まで。
 初日は町内を中心に農家、JA、食改、行政など約60人が出席した。
 星野さんは売れる商品作りには「モノ」だけでなく、①地域資源を生かしたアイデア②消費者ニーズを満たす満足―の「コト(商品コンセプト)」が大切と強調。「消費者との対話の中で農業や農産物の価値、本当に豊かな暮らしとは何かを伝えてほしい」と語り掛けた。与論島の強みとして「本土とは風土が全然違う。非常に価値がある」とも語った。