沖永良部と西郷どんのかかわりPR ドラマ機にガイドブック制作 和泊町

2018年03月25日

社会・経済 

和泊町ガイドブック180324沖 和泊町「西郷どん」プロモーション実行委員会(会長、伊地知実利町長)は24日までに、沖永良部島と西郷隆盛のかかわりを紹介した、新たなガイドブック=写真=を発行した。NHKの大河ドラマ「西郷どん」の放送を機とした、沖永良部島のPRが狙い。ガイドブックは鹿児島市の維新ふるさと館など西郷ゆかりの地に配置し、島への誘客に活用する。

 

 奄美の若手デザイナーらで構成する一般社団法人「Shall we Design(シャルウイデザイン)」に制作を委託。23日に同団体代表の酒井一徳さん(奄美市)と要笑子さん(知名町)が和泊町役場を訪問し、伊地知町長にガイドブックの完成とその中身について報告した。

 

 ガイドブックはB5判全26ページ。「知られざる南の島の西郷どんに出会う」の書き出しで始まる。うち18ページは西郷の歴史について書かれ、その大半が沖永良部をはじめとした奄美と西郷とのかかわり。えらぶ郷土研究会長の先田光演さんの監修のもと詳しく紹介している。

 

 島内の西郷ゆかりの地とその他の観光スポットに加え、島へのアクセス方法や季節ごとの主なイベント、おすすめの服装なども掲載。ガイドブックをめくった歴史好きな人や、ドラマのファンが島に関心を持ち、行ってみたくなるようイメージして作られた。

 

 事業費は350万円。発行数は8千部で、奄美では和泊町の西郷南洲記念館や、龍郷町のりゅうがく館などに置かれる。

 

 酒井さんは「ターゲット層は50~60代の女性をイメージしたが、やわらかな表現と、親しみをもてるようなイラストで、できるだけ多くの人に伝わるものになったと思う」と語り、伊地知町長は「観光客だけでなく島の人たちにも見てほしい内容。島への誘客につながれば」と話した。