海外活路、知名度アップへ/上海からプレスツアー来島、開運酒造の蔵見学

2018年01月26日

社会・経済 

奄美大島開運酒造の焼酎づくりを見学する上海のプレス関係者ら=25日、宇検村

奄美大島開運酒造の焼酎づくりを見学する上海のプレス関係者ら=25日、宇検村

 奄美大島開運酒造(宇検村湯湾)に25日、中国・上海の出版社などプレス関係者6人が訪れ、奄美黒糖焼酎の製造工程などを見学した。同社の渡慶彦代表取締役(55)は「まずは奄美の魅力を知ってもらいPRしてほしい。そして黒糖焼酎の知名度アップにつながれば」と期待した。

 

 九州本格焼酎協議会(鹿児島市)によるプレス招聘(しょうへい)ツアーの一環。需要が伸び悩んでいる焼酎業界が海外に活路を見いだそうと、4年前から上海のプレス関係者を招き九州各県の蔵元を紹介している。

 

 今年は24日から3泊4日の日程で、開運酒造のほか、本坊酒造(鹿児島市)、八千代伝酒造(垂水市)を巡るコースが予定されている。

 

 一行はこの日、開運酒造のスタッフから焼酎の製造工程について順を追って説明を受け、その様子を撮影していた。原料となるサトウキビの搾り汁も提供され、おいしそうに飲んでいた。

 

 プレスツアーに参加した上海の食・観光専門雑誌「行楽」の銭昉(せんぼう)さん(31)は「黒糖は健康に良いと中国でも料理に使われている。奄美黒糖焼酎も人気になると思う」と話した。