災害乗り越え納涼大会

2014年08月31日

社会・経済 

4年ぶりの納涼大会を笑顔で楽しむ「住用の園」の入所者ら=28日、奄美市住用町

4年ぶりの納涼大会を笑顔で楽しむ「住用の園」の入所者ら=28日、奄美市住用町

 奄美市住用町の特別養護老人ホーム「住用の園」(土持圭子施設長、入所者50人)は27日夕、施設中庭で納涼大会を開いた。2010年10月の「奄美豪雨」に伴う施設移転後、初めての開催。入所者、職員のほかには数人のゲストが参加しただけで、関係者のみの規模の小さな内容となったが、入所者らは災害を乗り越えて4年ぶりに開かれた祭りに笑顔をはじけさせた。
 記録的な豪雨が奄美大島を襲った10年10月20日、同町西仲間にあった同ホームの旧施設は住用川の氾濫で大量の土砂や泥水が流入し被災。入所者と職員は全員避難し人的な被害はなかったものの建物は使用不能となり、入所者らは島内12カ所の福祉施設に移転入所を余儀なくされた。
 その後、園は摺勝地区への移転が決定。入所者の家族の要望や職員の熱意も再開を後押しし、元入所者25人に加えて25人が新規に入所し、12年11月に運営が再開された。