県産品の輸出後押し テッポウユリも出品 沖縄ハブで商談会

2018年02月10日

社会・経済 

商談会でユリを展示してPRする沖永良部花き専門農協の担当者=8日、鹿児島市

商談会でユリを展示してPRする沖永良部花き専門農協の担当者=8日、鹿児島市

 那覇空港(沖縄県)の国際物流基地「沖縄貨物ハブ」を活用した県産品の輸出を後押ししようと、海外のバイヤーを招いた商談会(ANAカーゴ、鹿児島、沖縄両県など共催)が8、9の両日、鹿児島市であった。19社がブースを並べ、農林水産物や特産品を出品。和泊町の沖永良部花き専門農協も参加し、特産のテッポウユリをPRした。

 

 那覇空港は航空便で4時間圏内にアジアの主要市場がある。鹿児島港を出発して奄美を経由する船便を使い、那覇発の航空便に積み替えて輸出するルートが昨年末に確立した。

 鹿児島本土から香港までの所用期間は4日。船便より4日間短く、航空便と比べて1㌔当たりのコストを124円抑えられる。商談会には、香港やシンガポールなどから小売店や飲食店の担当者が集まった。

 

 沖永良部花き専門農協は20年ほど前までユリの球根を欧米に輸出していたが、現在は海外向けの出荷がない。「キリスト教信者が多い国ではユリの切り花需要が見込める」と職員の泉義仁さん。ユリやグラジオラスを並べ、魅力を伝えていた。