知名町で葉タバコの種まき

2018年01月06日

社会・経済 

品質向上や収量増を願い、葉タバコの種まきを行う参加者ら=5日、知名町

品質向上や収量増を願い、葉タバコの種まきを行う参加者ら=5日、知名町

 【沖永良部総局】知名町葉たばこ振興会(元栄章裕会長)は5日、同町正名の育苗用ハウスで2018年期産の葉タバコの播種(種まき)式を行った。生産者やJA、行政関係者ら約40人が参加して種まきの作業に汗を流し、豊作を祈願した。

 沖永良部島は奄美唯一の葉タバコ産地で知られ、知名町のみ27戸で栽培。17年期産は約57・8㌶で収量123・9㌧、販売額2億4千万円。10㌃当たり収量(単収)は214㌔だった。生産戸数、収量とも年々減少傾向だが、前期産は天候に恵まれ豊作となった。

 式で元栄会長は「品種を沖縄2号に変更して以降8年目で初めて(10㌃当たり収量が)200㌔を超えた。今年はさらに上の220㌔を目指し、頑張ろう」とあいさつ。

 今井力夫町長は「皆さんの頑張りで昨年は良い結果だったと聞いている。今年もしっかり育てて収穫量を高め、生産者の高収入につながることを期待している」と激励した。

 式後はハウスに入り、作業を分担して種まきを行った。同振興会によると、葉タバコの苗の発芽を待って各農家に配布し、育苗を経て2月中旬頃から植え付けに入る。9月の取引開始に向けて、4月中旬から7月上旬の収穫を予定している。