航路運賃の割引を拡充 県本土―各島間、800円軽減 奄美群島

2020年10月15日

社会・経済 

0009 【鹿児島総局】県は14日、県本土と奄美群島各島を結ぶ定期船航路について、奄美群島振興開発特別措置法の「奄美群島振興交付金(奄振交付金)」による運賃軽減事業を拡充し、割引額を拡大すると発表した。対象航路は鹿児島│奄美│沖縄と、鹿児島│喜界│知名航路。現行の割引運賃から鹿児島と各島間は800円、離島間は300円をさらに軽減、小児運賃にも軽減制度を適用する。11月15日の運航便から対象となる。

 

 運賃軽減事業は、住民負担の軽減や交流人口の増加を目的に2014年度からスタート。当初は奄美群島在住者だけに適用されていたが、19年度からは群島民に扶養されている本土在住の家族を「準住民」と位置付けて対象に追加した。今回の制度拡充に合わせ、小学生以下の小児も対象とする。

 

 現行の割引額は、鹿児島│奄美大島、喜界島、徳之島が2440円、鹿児島│沖永良部島、与論島が3050円。離島間は奄美群島住民が600円、それ以外(準住民含む)は500円。拡充後は、鹿児島と各島間800円、離島間300円の割り引き拡大となる。

 

 新たに対象となる小児は、鹿児島│奄美大島、喜界島、徳之島が1620円、鹿児島│沖永良部島、与論島が1930円それぞれ割り引きとなる。離島間の割り引き額は、群島住民が450円、それ以外は400円。

 

 鹿児島と各島間の具体的な新運賃は▽奄美大島・喜界島 大人5980円、小児2990円▽徳之島 大人8180円、小児4090円▽沖永良部島 大人8720円、小児4360円▽与論島 大人9770円、小児4880円。