軍縮・核廃絶訴え行進-奄美群島

2014年06月10日

社会・経済 

脱原発や核兵器廃絶を訴えて行進する参加者=9日、奄美市名瀬

脱原発や核兵器廃絶を訴えて行進する参加者=9日、奄美市名瀬

 脱原発や核兵器廃絶を訴える「原水爆禁止国民平和大行進」が全国11コースで展開されている。奄美群島でも7~9日、徳之島と奄美大島で行進や集会があり、参加者が「ノーモア フクシマ」「集団的自衛権の行使容認を阻止せよ」などと声を上げた。
 奄美地区実行委員会(荒田幸司委員長)主催。9日午後は約20人で奄美市名瀬を行進、同市の御殿浜公園で開いた集会には小雨の中、約70人が集まった。
 荒田委員長は「核軍縮に向けた新たな道筋が示される来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に、安部政権は戦争のできる国づくりを進めている。この奄美にも陸上自衛隊の部隊配備の動きがあり、これまでにない状況を迎えている」と懸念を表明、一層の団結を呼び掛けた。
 沖縄から広島まで行進する渡邉正郎さん(66)=東京都=は「基地に囲まれた沖縄の姿に驚きを感じた。東京にも69年間にわたり、米軍が居座り続ける横田基地がある。軍事基地のない平和な日本を子孫に残したい」と軍縮・核廃絶への思いを語った。
 行進は県内巡回後、原水爆禁止世界大会が8月に開かれる広島を目指す。