運賃軽減で大都市圏からの入込増

2015年07月16日

社会・経済 

大都市圏と奄美を結ぶ航空路を中心に事業効果が示された報告会=15日、奄美市名瀬

大都市圏と奄美を結ぶ航空路を中心に事業効果が示された報告会=15日、奄美市名瀬

 県が2014年度に実施した「奄美群島交流需要喚起対策特別事業」の効果検証報告会が15日、奄美市名瀬であった。同事業は、奄振法に盛り込まれた交付金を活用して群島外からの入込客の航空・航路運賃を軽減し、交流人口拡大の可能性を探る社会実験。検証を行った財団法人「運輸政策研究機構」は、事業が始まった昨年秋以降、大都市圏から奄美大島に向かうほとんどの航空路線で「利用者が増加した」と報告。利用者アンケートの結果も踏まえて運賃の3~5割低減により路線別で6千~1万8千人増が推計されることも示し、効果を強調した。