過去最多の84万4千人 奄美空港18年乗降客数

2019年01月29日

社会・経済 

昨年8月就航のスカイマーク鹿児島―奄美の初便=2018年8月1日、奄美市笠利町の奄美空港

昨年8月就航のスカイマーク鹿児島―奄美の初便=2018年8月1日、奄美市笠利町の奄美空港

 奄美空港管理事務所(奄美市笠利町)は2018年の奄美空港乗降客数(速報値)をまとめた。チャーター便を除く年間乗降客数は80万人を突破して84万4649人。前年を8万6885人上回って過去最多だった。全11路線中7路線が増加。約7年ぶりにスカイマークが再就航した鹿児島路線は前年比6万4393人増と大幅に伸びて30万人を超えた。

 

 定期便の路線別乗降客数は鹿児島が30万4636人(前年比26・8%増)で最多。本土、沖縄路線は以下、羽田10万3665人(同5・6%増)、成田10万3364人(同0・6%減)、関西8万8483人(同20・6%増、就航は17年3月)、伊丹8万865人(同0・2%減)、福岡4万3900人(同3・0%増)、那覇2万2589人(同8・2%増)の順だった。

 

 奄美群島内路線では、喜界が最多の4万5343人(前年比3・4%減)。次いで徳之島3万8065人(同16・9%増)、与論8797人(同5・7%増)。

 

 月別では、8月が10万1567人で最多。最少は1月の5万6356人。1~7月は5~6万人台で推移し、スカイマーク就航後の8~12月はいずれも7万人以上だった。

 

 昨年は台風の接近が相次いだものの、アイランドホッピングルート(奄美―徳之島―沖永良部―那覇)開設に伴って7月から運休している沖永良部路線を除いて全体的に増加傾向だった。奄美市紬観光課は「官民一体となったキャンペーンの成果と、メディア露出の増加による知名度向上が要因とみられる」と分析している。