阿室中の栄さん優良賞 少年の主張県大会

2019年08月07日

子ども・教育

 山村留学をテーマに発表する阿室中2年の栄晃輝さん=4日、鹿児島市

山村留学をテーマに発表する阿室中2年の栄晃輝さん=4日、鹿児島市

 第41回少年の主張鹿児島県大会(独立行政法人国立青少年教育振興会、鹿児島県など主催)が4日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館であった。県内の中学生10人が登壇。奄美関係では宇検村阿室中2年の栄晃輝さん(14)が「僕の背中を押してくれるもの」と題して発表し、優良賞を受賞した。

 

 少年の主張県大会は、中学生が家庭や学校生活、地域活動などを通して得た体験や感想、将来への希望や社会に対する意見を発表する場として設定。本年度は県内の47校から3501人の応募があり、7月上旬の1次審査を通過した10人が発表した。

 

 栄さんは東京都出身で、中学生活の3年間を祖父母の出身地である宇検村で過ごそうと山村留学中。豊かな自然に囲まれた生活や集落の人々との触れ合いの中で、都会では得られない発見や体験をテーマに発表し「自分を応援してくれるたくさんの人に出会えたことに感謝したい」と結んだ。

 

 発表後、栄さんは「東京に比べて不便なところもあるが、それが気にならないほど(宇検村での生活は)楽しい。周囲の人々への恩返しの気持ちも込めて発表した」と話した。

 

 県大会では、南さつま市立万世中3年の藤田二誓さんが最優秀賞を受賞。10月中旬の九州ブロック審査(テープ審査)に推薦される。同ブロックからは2人が東京で開かれる全国大会に出場する。