Gチャンプにさくらひめ ヨロン黒牛まつり
2019年08月08日
社会・経済
【沖永良部総局】与論町肉用牛共進会、第12回「ヨロン黒牛まつり」(同実行委員会主催)が6日、JAあまみ与論事業本部農畜産物流通センターであった。町内の畜産農家から27頭の出品があり、朝戸の川上まり子さん出品の牛「さくらひめ」がグランドチャンピオンに選ばれた。川上さんは昨年に続いてのグランドチャンピオンで、同共進会で初となる連覇を達成した。
イベントは鹿児島黒牛の銘柄確立と飼養農家の士気高揚を目的に毎年開いている。出品牛の内訳は1部(月齢10~14カ月)15頭、2部(15~21カ月)12頭。
審査は全国和牛登録協会鹿児島県支部の上西愼茂事業推進課係長を審査委員長に、委員4人で行い、発育体積、資質品位など6項目を見た。
講評で上西委員長は「出品牛は全体的に発育良好で体積感の面では大変良かった」と評した半面、「全体的な身体の締まり具合などの面で惜しいところもあった」と課題にも触れた。
川上さんの「さくらひめ」は第2部で1席(最優秀)を獲得。「体積」「種牛性」の2部門で特別賞も受賞した。
親子で畜産経営に励む、川上さんの息子の栄地さん(29)は「グランドチャンピオンは全く予想しておらず、今回はたまたま運が良かった」と謙虚に喜びを語り、「もっと(牛飼いとして)成長して与論島の畜産振興に貢献したい」とも話した。
川上さんを除く各部門上位入賞と特別賞の受賞者は次の通り。(敬称略)
▽第1部 ①池田克也(さつき)②福永末男(ひめこ)③坂本光啓(あすか)▽第2部 ②竹美智子(えみ)③白石将(まるみ)▽特別賞前躯 竹美智子(同)▽同後躯 同▽同肢蹄 池田克也(さつき)