LCC効果、リピーターへ/奄美観光の未来を討論

2014年09月29日

社会・経済 

奄美観光の未来をテーマに意見を交わすパネリスト=28日、奄美市名瀬

奄美観光の未来をテーマに意見を交わすパネリスト=28日、奄美市名瀬

 「奄美群島の観光の未来」をテーマにしたパネルディスカッションが28日、奄美市名瀬で行われた。観光業、飲食業の関係者4人が奄美観光の課題と展望を考えた。格安航空会社(LCC)バニラ・エアの成田―奄美大島便就航を機に観光客が増える中、奄美らしい景観や雰囲気を残した観光地づくりの重要性などを再認識した。
 奄美の若者有志でつくる任意団体「アマミノミライ」(勝眞一郎代表)が2011年に始めて6回目。勝代表を進行役に進保宏さん(洋食店経営)、永江直志さん(ツアーガイド)、山下久美子さん(奄美大島観光協会)、白畑瞬さん(奄美ライフセービングクラブ副代表、ツアーガイド)がパネリストを務めた。
 意見が集中したのは「奄美らしい景観や雰囲気を残した観光の在り方」。永江さんは「自然遺産先行地の屋久島や北海道・知床のようなブームが予想される。海や観光施設が混まない奄美の良さが保てるのか分からない」と述べ、来場者との意見交換では地域住民を巻き込んだホスピタリティー(おもてなし)の広がりや地場産土産のPR強化、入島制限を提案する声が上がった。