TV局が通販で離島支援 奄美の酒造会社なども参加 長崎国際テレビ

2020年12月08日

社会・経済 

長崎国際テレビか開設したウェブ販売サイト「しまのみ」=同サイト

長崎国際テレビか開設したウェブ販売サイト「しまのみ」=同サイト

 離島が多い長崎県と鹿児島県の食文化を撮影し、映像を使ったネット販売で離島の事業者を応援しようと、長崎県の長崎国際テレビ(袴田直希社長)がインターネット販売サイト「しまのみ」を開設した。奄美群島からも酒造会社を中心に10社が参加。島の映像や思いを語る杜氏(とうじ)などを撮影し、動画で配信。サイト内で商品が購入できる。新型コロナウイルスの影響に負けじと新たな消費者の開拓を図る。

 

 「しまのみ」は、長崎国際テレビが全国商工会連合会共同・協業販路開拓支援補助金活用事業で提案した「島のお酒と、肴(さかな)と旅とプロジェクト」の一環で展開する。ローカルテレビ局が自前の映像スキルを生かして造り手にインタビューし、製造者の思いや商品をサイトに掲載。そのまま購入できる。全国の消費者をターゲットに、コロナ禍でも販路を拡大し、商品の付加価値を高める狙い。

 

 長崎県の五島列島や壱岐、対馬から酒造会社など10社が参加しているほか、奄美群島からも西平酒造(奄美大島)、松永酒造(徳之島)など10社が参加している。消費者は自宅にいながら島で商品を選んでいるような楽しさが味わえるという。

 

 長崎国際テレビは「コロナ禍で島への旅行が難しい時期ではあるが、サイトを通じて離島への旅行気分を味わってほしい」としている。「しまのみ」=https://www.shimanomi.com/