大島北高へカヌー寄贈 岩手の日出島パドリングクラブ 互いの災害支援契機に

寄贈されたカヌーのそばで笑顔を見せる大島北高カヌー部メンバーと白畑さん(左)=7日、赤木名海岸

寄贈されたカヌーのそばで笑顔を見せる大島北高カヌー部メンバーと白畑さん(左)=7日、赤木名海岸

 災害支援で奄美大島と縁のある日出島パドリングクラブ(加藤昭一代表)=岩手県宮古市=から大島北高校カヌー部にカヌー1艇が寄贈された。7日、同校そばの赤木名海岸で贈呈式、進水式があり、同部の常田優華さん(1年)は「立派なカヌーをいただけてうれしい。来年の高校総体で県上位を取れるようたくさん練習したい」と笑顔を見せた。

 

 契機になったのはサーフスキープレーヤーの白畑瞬さん(34)=奄美市。2010年に白畑さんが岩手県のシーカヤック大会に出場した際に加藤代表と知り合い、その直後に起きた奄美大島豪雨災害では同クラブから物資や支援金が贈られた。11年の東日本大震災で宮古市が被災した時は白畑さんらが呼び掛けて奄美から支援を行い、以降も交流が続いている。

 

 艇は1人乗りのスプリントカヌーで全長5メートル20センチ、重量約10キロ。同クラブと㈱フラットウォーター(愛知県)の協力で寄贈された。白畑さんによると、公式大会で使用されるメーカーが手掛けた最新式で、価格は70万円以上するという。

 

 贈呈式に出席した白畑さんは「岩手と奄美双方の人の思いで寄贈されたもの。大切に使って」とあいさつした。進水式では同部元主将の森永武人さん(3年)がパドルを握って海にこぎ出した。森永さんは「進みが全く違う。安定感もある。自分もこんな艇で練習したかった」と笑顔で感想を述べた。

 

 大島北高校カヌー部は2005年に同好会から発足し、九州、全国大会にも出場経験がある。現在は引退した3年生も含め部員4人が在籍している。