奄美2選手が甲子園出場、安打 高校野球、島からも鹿城西に声援

テレビ中継の映像に見入る住民=12日、瀬戸内町

テレビ中継の映像に見入る住民=12日、瀬戸内町

 2020甲子園高校野球交流試合第3日は12日、甲子園で2試合が行われた。九州代表として甲子園の土を初めて踏んだ鹿児島城西は、加藤学園(静岡)と対戦。1-3で敗れたが堂々とした戦いぶりを見せた。鹿児島城西では朝日中出身の田代優晟(3年)が外野手、古仁屋中出身の長隆稀(2年)が内野手として試合に出場し、両選手ともヒットを放つなど攻守に活躍した。古仁屋中出身の芳拓海(同)は、スタンドから拍手でナインの奮闘を支えた。

 

 試合後、田代は「最初で最後の甲子園。最初は緊張したが少しずつ慣れ、試合を楽しむことができた。大会ができたことに感謝したい」、長は「ずっと夢見てきた舞台でプレーできた。相手の力の強さを痛感した。今は悔しい気持ちでいっぱい。ここでの経験を生かして練習を積み、ここに戻って、日本一を目指したい」とそれぞれ話した。

 

テレビ観戦した奄美の関係者や住民らは、高校球児の聖地ではつらつとプレーする選手たちに熱心に声援を送った。

 

奄美市の朝日中学校で田代選手を指導した平原直記教諭(43)は「田代や奄美の子たちが聖地に立っている姿を見て、うれしくて涙が出た。試合には敗れたが、最後までガッツのあるプレーを見せてくれた」と健闘をたたえた。

 

 同市名瀬のAiAiひろばでも、テレビ観戦する市民の姿が見られた。鹿児島城西ナインに声援を送っていた30代男性は「甲子園初出場とは思えないほど、白熱した戦い。相手の隙をついて終盤に1点を返したときは思わず手に汗を握った。いい試合だった」と話した。

 

 長選手の地元、瀬戸内町でも、住民らがテレビの前で応援。「きゅらじま交流館」の喫茶スペースでは、長選手が三回にヒットを放つと、住民たちが「やったー」「打ったよ」と歓声を上げ、憧れの舞台に立った選手の活躍に目を細めていた。