明生関、父へ宣言「十両優勝」 有言実行で奄美を元気に

十両優勝のトロフィーを持つ明生関=2日、東京・両国国技館(本人提供)

十両優勝のトロフィーを持つ明生関=2日、東京・両国国技館(本人提供)

 大相撲7月場所の千秋楽が2日、東京・両国国技館であり、瀬戸内町篠川出身の明生関(25)=立浪部屋、本名・川畑明生=が10勝5敗で並んだ力士6人による優勝決定戦を制して十両優勝した。新型コロナウイルスの感染拡大で、奄美群島にも広がる不安を払拭(ふっしょく)する地元力士の活躍。瀬戸内町の家族や相撲関係者から「よく頑張った」「感動と元気を与えてくれた」などとねぎらいや感謝の声が聞かれた。

 

 明生関の父・昌也さん(63)は「テレビ中継をドキドキしながら見守り、息子が優勝を決めたときはうれしくてたまらなかった。場所が始まる前の電話で体調も良く、十両優勝を私に宣言していた」と明かし、「有言実行した息子はよく頑張った」と目を細めた。

 

 後援会会長で篠川小学校2年生から6年生まで明生関に相撲を教えた鎌田愛人瀬戸内町長は「いい相撲をとっていた。左肘のケガに苦しみながらも今場所で優勝できたことは、私はもちろん、町民にとってもうれしいこと。コロナ禍で多くの大会が中止や延期になるなど暗い話題が多い中で、明るい知らせとなった。これからも体に気をつけながら三役を目指してほしい」と語った。

 

 県相撲連盟大島支部国体強化対策本部の重村一人本部長(54)は「勝利への執念が感じられる相撲。ひたむきに練習に取り組み、同じ部屋同士のともえ戦を制した姿は島で相撲をしている子どもたちや多くの人に感動を与えてくれた。再び幕内上位をとれるように、これからも頑張ってほしい」と、さらなる活躍に期待した。

 

 奄美群島関係の十両優勝は2017年7月名古屋場所の大奄美関(龍郷町出身、追手風部屋)以来3年ぶり。