2度目のかごしま国体目指す 龍郷町の栄さん

前回のかごしま国体でのメダルを手に、2020年の国体出場へ意欲を語った榮さん=30日、龍郷町

前回のかごしま国体でのメダルを手に、2020年の国体出場へ意欲を語った榮さん=30日、龍郷町

 「鹿児島で国体に出場できるのはこれが最後のチャンス。もう一度全国の場に挑戦したい」。2020年の鹿児島国体・障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」を前に、龍郷町嘉渡の榮康博さん(62)さんは意欲を燃やしている。

 

 榮さんは3歳の時にウイルス性の病気に感染、右足にまひが残った。中学校で卓球に出合い、高校1年生だった1972年、鹿児島県で開かれた全国身体障害者スポーツ大会に出場。県代表として全国の選手と競い、卓球とやり投げでそれぞれ銅・銀メダルを獲得した。

 

 大会は当時皇太子だった上皇さまと上皇后美智子さまも観戦され、すぐ近くで直接ねぎらいの言葉を掛けられたことも「忘れられない思い出」と振り返る。

 

 才能を発揮した卓球だったが、35歳頃に右膝の症状が悪化。医者からの助言もあり、スポーツの道から退いた。

 

 そんな中、第75回国民体育大会・第20回全国障害者スポーツ大会の鹿児島開催が決定。「鹿児島で挑戦できるのはこれが最後だ」と一念発起し、トレーニングを再開した。

 

 5月12、19日にあった第13回県障害者スポーツ大会では46年ぶりに大会に出場し、卓球の下肢機能障害部門で銀メダルに輝いた。

 

 現在は奄美市のスポーツジムに通い、体を調整中。「球を追う目と腕は現役時代のカンを取り戻しつつある。あとは膝の調子がどこまで戻るか」と分析し、「思い入れのある鹿児島の国体で花を咲かせたい」と語った。

 

 今年の県障害者スポーツ大会には榮さんを含め、奄美から13人が出場。金8個、銀4個、銅1個と好成績を残した。他県の国体へ3回出場した選手もいるという。20年の鹿児島国体に出場するには、予選となる来年の県大会の結果が重要となる。奄美勢の活躍が期待できそうだ。