「皆が感動した」。表敬受け、朝山市長―大島ナインに感謝

2014年04月09日

スポーツ

local-sports_sample01選抜高校野球大会で奄美の人々、出身者に感動を与えた大島高校の関係者が31日、奄美市を表敬訪問した。朝山毅市長は「皆が感動した。生徒たちのおかげで奄美の一体感が生まれた。復帰61年目の始まりに花を添えてくれた」と感謝した。野球部は既に夏を目指して始動している。
大島高校側はこの日午前、屋村優一郎校長と渡邉恵尋監督、重原龍成主将など9人が市役所を訪問した。強豪相手に健闘したナインを職員らが拍手で出迎えた。
屋村校長は「全校応援をした結果、奄美だけでなく、県の人々とも一緒になって応援できた。生徒たちは伸び伸びとプレーすることができた。あの一体感は生徒たちの将来の糧になると思う」と述べた。
渡邉監督は「いきなりの大舞台で強豪校と試合ができた。子どもたちはひるむことなく、思い切りぶつかった。持っている力は高い。これをばねにして夏は予選を勝ち抜いてあの場所に行けるようにしたい」と振り返った。
選手たちからも夏を見据えた言葉が相次いだ。重原主将は「点差がついてもスタンドの素晴らしい応援に力をもらい、諦めずにプレーできた。たくさん勉強したので、島で復習して夏、甲子園に行って校歌を歌いたい」と決意を述べた。
大島高校野球部は今大会「21世紀枠」に選ばれ、奄美を含めた県内離島で初めて甲子園に出場した。名門の龍谷大平安高校(京都)と対戦し前半は互角の戦い。後半、平安のペースになり、2―16で敗れたものの、選手たちのプレー、スタンドの応援が多くの人を感動させた。
▽写真説明
朝山市長とがっちり握手する重原主将=31日、市長応接室