奄美が2連覇 サヨナラで金久下す 南海旗地区対抗野球

2018年11月26日

スポーツ

 【決勝・奄美―金久】七回裏、逆転サヨナラの一打を右前に放つ奄美の林=25日名瀬市民球場

【決勝・奄美―金久】七回裏、逆転サヨナラの一打を右前に放つ奄美の林=25日名瀬市民球場

 第42回南海日日争奪奄美市地区対抗野球大会(南海日日新聞社主催)の最終日は25日、奄美市の名瀬運動公園市民球場で準決勝、決勝があり、決勝で奄美が4―3で金久にサヨナラ勝ちし、2連覇を飾った。大会MVPの村山杯は奄美の富裕平投手が受賞した。

 

 ◇準決勝

下方

   000021|3

   210002|5

奄美

   (六回時間切れ)

(下)藤江、前里―園田

(奄)富、坂上―森大

▽三塁打 徳永(奄)▽二塁打 園田(下)

 

 【評】奄美は初回、死球の走者を徳永が三塁打で返し先制。徳永も後続の内野ゴロで返った。二回には相手の守備の乱れに乗じて1点を追加した。下方は後半追い上げ1点差に迫った六回、二死から内野安打で出塁した横井が後続の連続四死球で押し出し同点。しかしその裏、守備が乱れ奄美に突き放された。

 

 下方の市田卓監督

 

最終回で追いたが、あと1本が出なかったのが悔しい。いい選手もいる中で、守備のミスも目立った。6年間、優勝できていないので来年は悲願の優勝を目指したい。

 

 ◇同

金久

  0001000|1

  0000000|0

伊津部

(金)師玉―恵大

(伊)米丸―松井

▽二塁打 濱崎(金)

 

 【評】金久は四回、吉見の右前打と中尾と濱崎の長短打で先制。守っては師玉―恵大のバッテリーをバックも援護し、接戦をものにした。伊津部は二回、左前打で出塁した吉田が川畑の四球と加藤の犠飛で本塁を狙うがタッチアウト。三回にも先頭の松田が安打で出塁して外内の犠打などで三塁まで進んだが、本塁が遠かった。

 

 伊津部の池崎大祐監督

 

全員出場の総力戦で逆転のチャンスがあったがそれを生かせることができなかった。来年は決勝進出を目標に頑張りたい。

 

 ◇決勝

金久

  0300000|3

  1001002x|4

奄美

(金)渡、師玉―恵大

(奄)益満、青井、富、坂上―森大

▽本塁打 徳永(奄)▽二塁打 竹山(金)、坂上(奄)

 

 【評】奄美は初回、中前打で出塁した森大が二盗し、守備の乱れにも乗じて先制。一方、金久は二回、竹山の二塁打を足掛かりに郁の右前打、上園の四球、濱崎の中犠飛打と続き一挙3点。奄美は四回、徳永のソロで一点差に迫り、試合は終盤へ。そして2―3で迎えた最終回。金久は奄美のリリーフ坂上の前に三者凡退。その裏奄美は無死二、三塁の好機に林が右前打を放ち、逆転してサヨナラ勝ちした。

 

 金久の西田哲監督

 

 選手はよく頑張ってくれただけに悔しい。最終回にもっと得点できていたら流れは変わっていたと思う。来年は優勝したい。

 

 ◇

 【個人賞】▽村山杯 富裕平(奄美)▽年代別最優秀選手賞 20代・徳永涼(奄美)、30代・坂上謙次(奄美)、40代・師玉和浩(金久)▽勝利監督賞 河村裕二(甘い)▽打撃賞 深川正悟(奄美)6打数3安打