奄美高ラグビー部、九州大会へ

2021年03月13日

スポーツ

九州大会に出場する奄美高のラグビー部員とスクラムマシンを製作した3年生ら=11日、奄美市名瀬

九州大会に出場する奄美高のラグビー部員とスクラムマシンを製作した3年生ら=11日、奄美市名瀬

 奄美市の県立奄美高校ラグビー部(龍本創矢監督)が第22回九州高校10人制ラグビーフットボール大会(長崎市、今月19日開幕)に出場する。OBらは練習器具を製作するなどして部員を応援。福山玲主将(17)は「先輩たちから贈られたマシンが役立ち感謝している。九州大会では練習の成果を発揮しパート優勝を目指したい」と意欲をみせている。

 

 同校は1月の県高校新人ラグビー競技大会で入賞し、九州大会出場権を得た。部員はマネジャー含め13人。練習には自分たちで考えたメニューや戦術などを取り入れ、土日はOBや外部コーチの指導を受けてレベルアップを図っている。

 

 周囲もチームを支える。鉄製の練習器具「スクラムマシン」が腐食し使用できなくなっていたが、支援の手が入った。今春卒業の同部OB我那覇智希さん、島袋誠也さん、丸田渉登さんが中心となり、3年生6人が約半年かけて木製スクラムマシンを製作。地元企業もマシン運搬などで協力した。

 

 木製のスクラムマシンは重さ約150キロ。部品交換がしやすく、けがもしにくい構造。マシンを贈った前主将の我那覇さんは「昨年はコロナ禍で九州大会やインターハイ予選がなくなり、悔しい思いをした。後輩たちには一つでも多く勝って活躍してほしい」とエールを送った。

 

 龍本監督は「生徒たちのラグビー愛と、ラグビーW杯で日本代表がスローガンにしていたONE TEAM(ワンチーム)を合言葉に結束力を高めている。九州大会では他県のチームとの試合を通じて多くのことを学んでほしい」と語った。