日本女子プロ野球、里綾実ら退団

2019年11月03日

スポーツ

18年、奄美市で開催された公式戦で力投する里投手

18年、奄美市で開催された公式戦で力投する里投手

 日本女子プロ野球機構は1日、女子プロリーグの選手、指導者計42人の退団、退任を発表した。同リーグの選手約半数の大量退団で奄美市名瀬出身の里綾実投手(愛知ディオーネ)もリストに含まれている。里投手は2日、南海日日新聞社の取材に対し「プロを離れるが現役続行の意思は変わらない。道を切り開き2020年のワールドカップ(W杯)出場を目指す」と力を込めた。

 

 里投手は奄美市名瀬の金久中学校から神村学園、尚美学園大を経て13年にプロ入り。2年に一度開催されるワールドカップには5大会連続で日本代表に選出され、14、16、18年と3大会連続でMVPに選ばれるなど、日本を代表する選手として活躍を続けている。

 

 里投手は「指導者としてプロに残る道もあったかもしれないが、あくまでも現役でプレーしたかった。退団については急な話だったため戸惑っているが、アマチュアチームなど、本気でプレーできる環境を探している」と現状を語った。

 

 地元奄美のファンに向けては「18年に奄美市で開いた公式戦で温かい応援をもらって、今でも励みになっている。プロに比べると活躍を伝えられる機会は減るかもしれないが、後輩たちの目標とされるよう頑張るのでこれからも応援をお願いします」と感謝を込めた。

 

 同機構は退団する選手らが出場する非公式戦を8日、京都市のわかさスタジアム京都で開催し、里投手も出場する予定。観戦は無料で女子プロ野球公式サイトで試合速報を配信する。