欧州女子プロサッカーに挑戦 奄美市出身の喜元選手

2020年09月17日

スポーツ

FK BREZNICAに入団した喜元選手(中央)=提供写真

FK BREZNICAに入団した喜元選手(中央)=提供写真

 欧州・モンテネグロの女子プロサッカチーム「FK BREZNICA(ブレズニツァ)」にこのほど、奄美市名瀬出身の喜元はずき選手(22)が同国初の日本人女性選手として入団した。喜元選手は「海外でのプレーを通して、奄美でサッカーをしている子どもたちに夢を与えられる選手になりたい」と語った。

 

 喜元選手は名瀬在住の父・健一郎さん(51)、母・美也子さん(50)の長女。4歳上の兄・晃己さん(26)の影響で5歳からサッカーを始めた。ポジションはFW。小、中学校時代は男子に交じってプレーし、卒業後は女子サッカー部のある鳳凰高(南さつま市)に進学。県高校総体では同校の準優勝に貢献した。その後、九州総合スポーツカレッジ(大分)でスポーツトレーナーの勉強をしながら競技を続け、2019年、愛知県名古屋市を本拠地とする女子サッカークラブNGUラブリッジ名古屋に入団。今年8月まで約1年半プレーした。

 

 モンテネグロでは兄の晃己さんもプレーしたことがあり、晃己さんの知人である現地のコーディネーターから誘いを受け、海外への挑戦を決意した。チームとの契約期間は1年。成果次第で契約延長など今後、活躍の機会が得られる可能性があるという。

 

 喜元選手は「まずは結果を残すこと。私の強みを伸ばし続け、どこでも活躍できる選手になれたら」と抱負を語った。

 

 喜元選手を小学生時代指導したFC朝日の泉直樹監督(44)は「当時は男子が多い中でチーム唯一の女子。スピードとシュート力があり、チームを盛り立てる原動力となっていた。さらなる飛躍を願っている」と今後の活躍を期待していた。