奄美海洋研会長の興さんが講義 大島高校

興さん(左)が奄美の海洋生物について説明した講義=26日、県立大島高校

興さん(左)が奄美の海洋生物について説明した講義=26日、県立大島高校

 奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長、生徒756人)で26日、奄美海洋生物研究会会長の興克樹さん(47)が「地域資源としての奄美の海洋生物」と題して講義した。受講した生徒らはサンゴやクジラ、ウミガメなど奄美の海の生き物の生態や保護の取り組みを学んだ。

 

 講義は総合的な学習の時間を活用して、「奄美大島と世界自然遺産」講座を選択した1、2年生18人を対象に週1回行っている。

 

 興さんは奄美群島で2000年ごろから発生したサンゴを食い荒らすオニヒトデの被害や、駆除の取り組みを紹介。オニヒトデの大量発生が収束してサンゴは緩やかに回復に向かっているとして、「サンゴが死ぬと生き物がいなくなり、観光や漁業にもマイナスになる。環境を守れば奄美の海には回復する力がある」と強調した。

 

 ウミガメや冬季に来遊するザトウクジラ、「ミステリーサークル」と呼ばれる幾何学模様の円を海底につくるアマミホシゾラフグなど、奄美近海で見られる生き物の魅力を紹介。「奄美でしか見られない生き物も多い。地域資源として大事にしたい」と話した。

 

 1年生の川畑凜夏さん(16)は「サンゴがあることで奄美の海が守られていることが分かった。保護の取り組みを受け継いでいきたい」と話した。