突風で住家など被害 名瀬で風速40メートル観測 あすも引き続き調査 気象庁

住民に被害状況を聞く気象庁機動調査班=29日午前11時ごろ、奄美市名瀬佐大熊

住民に被害状況を聞く気象庁機動調査班=29日午前11時ごろ、奄美市名瀬佐大熊

 気象庁は29日、奄美市名瀬と龍郷町付近で28日夜に発生した突風被害について、機動調査班を派遣し、現地調査を行った。30日も引き続き現地調査を実施するとしている。

 

 現場入りした調査班は、名瀬測候所の職員3人。同所によると、28日夜は非常に発達した雨雲が奄美大島に接近。雨雲が通過した付近では急な強い風や雨、雷が発生している状況だった。奄美地方には同日午後8時20分から同9時半まで竜巻注意情報が出されており、同市名瀬では同日午後8時3分に最大瞬間風速40メートルを観測した。

 

 奄美市名瀬佐大熊町では、家や車の窓ガラスが割れたり、トタン屋根が吹き飛ばされたりする被害があった。

 

 木造2階建ての50代女性宅では、2階寝室の窓ガラスが割れ、玄関の扉が外側に吹き飛んだ。「台風だと家が揺れるという感じだが、(今回は)持ち上げられるような感じだった。窓ガラスが割れて部屋の畳や壁に突き刺さっていたので、もし部屋にいたら大けがをしていた」と声を震わせた。

 

 当時は家族6人で外出しており、朝になって被害に気付いたという西川智惠さん(34)は「2階の雨戸が落ちて、壁にも穴が開いていた。屋根も少し浮いている。近所の方は、台風よりすごかった、と話していた。まさかここまでとは思わなかった」と驚いた。

 

 駐車場やテラスの屋根が飛ぶなどの被害を受けた田中英明さん(57)は「怖くて怖くて時間まではっきり覚えていない。風と雨で外は見えず、何が起きているのか分からなかった。家ごと飛ばされると思った」と振り返った。

 

 調査に当たった名瀬測候所の佐々木康夫予報官は「被害状況は調査中。今後も被害現場の写真などを勘案しながら、突風もしくは竜巻の災害かを絞り込んでいきたいと思っている」と話した。

 

テラス屋根が飛ばされるなど被害にあった住家=29日午前11時半ごろ、奄美市名瀬佐大熊

テラス屋根が飛ばされるなど被害にあった住家=29日午前11時半ごろ、奄美市名瀬佐大熊